第3章 Juvenile
自室に入ると、侑李が来ていた。
今にも泣き出しそうな顔をしている。
侑李「潤。辛いなら辛いってちゃんと言ってよ…。俺にまで気を遣わないでくれよ…」
そう言って俺を抱き締めてくれた。
「うん。ごめん…」
侑李の腰に腕を回してより密着した。
侑李「潤…」
あっ、くる。
そう思った時には、ベッドに押し倒されて唇を奪われていた。
直ぐに舌が入ってきて俺の口内を縦横無尽に動き回る。
侑李のキスはいつも性急だ。
やがて厭らしい水音が鼓膜を刺激してきた。
恥ずかしい…。
そんな俺の想いにお構いなしに、侑李は何度も角度を変えて貪るように舌を絡めてくる。
「ふっ…んっ…っ…」
どんどん息苦しくなってきて、侑李の肩を押して離れようとするけど、侑李はグイグイと肩を押し返してきて。
あっ…もう…駄目だ…。
目の前が霞んできて、俺はそのまま意識を手放した。
はぁ…。
身体おもっ…。
侑李「潤。潤。潤。潤。潤…」
目を覚ましたら、侑李に抱きしめられていた。
侑李に“大丈夫だから”という言葉の代わりに背中に手を回してギュッと力を込めた。
それに答えるように、侑李が更に強く抱きしめてきた。
それから、侑李に支えられながら、なんとか車に乗り込んだ。
侑李は、俺を車に乗せたあと直ぐに車から降りた。
え?なんで?