第2章 大好き
切原が元気良く温野菜の盛り付けから食べ始める姿に、は微笑みを浮かべ見つめていると、切原の隣に座っていた柳が口元を押さえ笑っていた
『まるで親子のようだな』
『柳、せめて姉弟って言ってくれない? 』
『俺さんの弟なら大歓迎ッス』
『あらありがとう、私も赤也が弟なら嬉しい、うちの子になる?』
『おいおい、その言い方はどーよ?』
『お前、本当に同じ年なのか?』
丸井とジャッカルが茶々を入れるとの一睨みで慌てて食事に集中し始めるので、も自分の料理を取りに向かうと跡部に手招きされる
(裏手で手招きって・・ゾロに喧嘩売るサンジみたい)
等と考えつつ跡部の側に歩み寄ると、彼の隣の席のテーブルにの好きな料理が並べられていた
『今日はここで食べろ』
『・・流石だね、完璧に把握されてるとは』
『お前と何年の付き合いだと思う、当然だ』
見事な迄に健康的な好み料理が並べられており、当たり前だと言わんばかりの自信に満ちた表情は鼻につくけど、跡部の思いやりも彼なりの気遣いにも感謝していた、今回の合宿を海外へと無理矢理変更したのも予定していた跡部家所有のホテルが不運な自然災害で使い物にならず、連休だという事もあり他の施設も予定客で埋まっていた為苦肉の策で、客船での海外合宿にしたのだろう
『でも景吾、客船よりも飛行機の方が予算押さえられたんじゃない?』
『予算は関係ない、全て俺持ちだ』
『いや、そうゆう事ではなくて、お金は大切にって意味だよ』
『優先順位の問題だな、金も大切だが今回は合宿を目的にしている、移動時間飛行機内ではトレーニングは限られる』
『ああ、成る程。・・って納得しないからね!』
『しとけよ、いいから食え、お前少し痩せたんじゃないか?』
『寧ろ太りました!すみませんねッ!』
『太ってねぇだろ、見れば分かる』
『はぁ!?どこ見てんのよ!変態ッ!』
食事中だと言うのに変態、変態じゃないと言い合う二人の側で聞いていた氷帝メンバーは揃い呆れながらも、慣れている光景なのか普通に食事をしていると、外から激しい爆発的と同時に船が大きく揺れた
『きゃぁッ!』
『何だ、何がおきた!?』