第2章 大好き
幸村の視線の先を辿るように立海メンバーは視線を向けると、そこにはうす暗い暗雲が立ち込めていた
『大分遠いようだが、嵐になりそうな天候だな』
『別に大丈夫じゃないっすか?こんなデカイ船なんだし?』
『そこまで楽観的に考えるのは如何でしょうね』
『そうじゃな、どんなに完璧に見えても、欠点はある』
切原の軽い声に、柳生と仁王は揃い低い声色で答えていると、背後から近づいてくる足音に揃い振り替える
『皆、少し早めだけどお昼ご飯にするからレストランへ移動しましょう』
『、了解だ』
の呼び掛けに皆が移動を始める一方で、幸村が歩み寄ってくる
『今回は臨時マネージャーを引き受けてくれてありがとう』
『改まってどうしたの?私は大会終わったから、いつもお世話になってるお礼よ、やるからには全力でサポートするから、こき使ってね?幸村部長』
『ありがとう、でも君がいるだけで皆に活気がでる、君が思ったように支えてくれる事が一番有りがたいよ』
『・・何だか真面目ね?』
『俺はいつも真面目なつもりなんだけど』
『そうだね、幸村は幸村よね。レストラン行きましょう』
の後に続き船内へ進もうとした幸村だったが、暗雲を一度見上げ眉を寄せる
(何事もおきなければいいが・・)
皆が移動したレストランには一流シェフによるビュッフェ形式の沢山の料理が並んでいた
其々好きな料理を皿に盛り付け学校事に分かれると、は立海側のテーブルを覗き眉を寄せる
『赤也!野菜が全然ないじゃない!』
『いや、後で食べようかと・・』
『だぁめ!そう言って食べない気でしょ?今見繕ってくるからまだ食べては駄目よ?』
『は~い』
は温野菜を中心に野菜を盛り付け切原の側に置くと、野菜からまず食べてと伝えた
『まだ成長期なんだし、好き嫌い言わずに食べてね、体の事を考えるなら生よりも温野菜、ドレッシングは余りかけすぎずに軽く塩を振るくらいがベストだよ』
『・・さん、何か滅茶苦茶詳しいッスね?』
』
『これでも健康管理には厳しく育てられたから、スポーツ選手としての知識としてね、少し口煩くしてごめんね?』
『いえ!ありがとうございます。いっただきまーす!』