第3章 運命の出会い
『そんな、私等全然です。日々剣道の稽古は欠かしてはいませんけど』
『剣道・・やはり剣術を習っているのか』
疑惑が確信へと変わりゾロの瞳は未だを見極めるよう睨むが、ルフィはに興味も持ったように色々と聞いてきた
丁度良いので簡単に自分達の状況を一から説明をする
異世界から気付いたらこの海にいた事、船に乗っていた船員は一人残らず消えていて身動きが取れない事、そしてこの世界の出来事が書き記された本があるという事も話した
ONE PIECEの本については話さなくても良いかとも思ったが、嘘や隠しだてをして疑いを向けられては何も信用して貰えないと思ったし、何よりもルフィ達に嘘を付きたくなかった
ルフィは最後迄黙って聞いていたが
真剣な眼差しでを見つめ
『この世界の本を読んだって事は、お前はこの先の海について知ってんのか?』
『・・知っています』
『あら、断言出来るの?本に記されていたとしても、それを全て把握していないと、断言は無理よね?』
考古学者であるロビンが興味深げに口を挟むと、はそっと笑みを浮かべる
『はい、全て完璧に把握は出来てはいません。其ほど迄に膨大なお話ですし、日常的な部分は殆ど書かれていません、それに私達がこの世界に来た時点でお話が変わってしまう可能性もありますし、本に記されているお話が変わる可能性もあるかと、ですからあくまでも知識として皆さんの情報は認識しているだけで、それが全て正しいとは断言は出来ません。』
『そう・・』
ロビンは少し意外そうに眉を寄せた
この世界とは別世界から来たなんて夢物語最初から信じてはいなかったが、の瞳を見る限り嘘は感じられない、それに悪意処か好意的な態度だからか、ロビンの中では怪しい人間という認識から、不思議な人達と見方が変わっていた
『ん~良くわかんねぇけど、お前達は俺達を良く知ってるって事だけは分かったぞ』
『ルフィ、お前こいつらの話を信用すんのか?』
『ウソップは信じられないのか?』
『チョッパー迄何言ってんだよ!普通はあり得ないだろッ!』
ルフィとチョッパーがまるっきり疑わないのは何となく予想内だったが、ウソップとゾロは疑い、それまでずっと黙っていたナミが一歩近付く
『ねぇ、ちょっと聞いても良いかしら』