第3章 運命の出会い
『くる』
『何!?』
ゾロが構えながら客船を見上げ、サンジはナミとロビンの前に然り気無く足を進める、チョッパーとウソップは後ろに下がり援護は任せろーと弱気な姿勢でいたが、客船から顔を覗かせたの顔を見るなり9人は目を見開く
『初めまして、麦わらの一味の皆さんですよね?』
『おーそうだぞ~!お前一人なのか?』
『いいえ、仲間が16人います、先ほどは海賊船に襲われているところを助けて頂きありがとうございました』
とルフィが大声で会話を交わす間、互いのメンバーは黙ったまま成り行きを見守っていたが、ルフィがサニー号へ乗って良いと許可を出すと、ゾロとウソップが心配する中を先頭に17人はサニー号に乗り込んだ
『スッゲー!これがサニー号かぁッ!』
『ブン太、少し落ち着け』
『本当凄いC~、ライオン可愛E~』
『ジローさん・・』
はしゃぐヤンチャな二人を止めるジャッカルに日吉、が苦笑いを浮かべつつルフィに謝ると、ルフィより先にゾロが低い声で呟く
『お前らはいったい何者だ?』
ゾロの警戒心と威圧は嫌でも皆に緊張を与え、浮かれ気分でいた二人も縮こまり後ろに身を隠す
只一人、だけはそんなゾロに対しキラキラと瞳を輝かせ見つめていると、睨み付けられた
『何者だと聞いている、返答次第によっては海に沈んで貰うぜ』
『こいつ・・』
『待って景吾、大丈夫だから』
跡部が口を開きかけると、が腕を出し首を横に振り止められる
そしては一歩一歩ゾロに歩みよると、ゾロがの鼻先に刀を突きつける
『テメェ!レディに何してんだコラッ!?』
『黙れ。・・この女も剣士だ』
『何!?』
サンジがゾロに蹴りかかろうとした矢先、が剣士だと告げたゾロの発言に驚いたのはもだった
『雰囲気で分かる、剣は持っていないがこの俺の睨みに動じる処か瞬きもしやしねぇ・・その上、度胸もある』
『・・ゾロさんにそんな風に見て頂けて光栄です』
のふわりと柔らかな微笑みに、今度はゾロが目を見開き驚いていると、ルフィが目を輝かせてに近付く
『何だよ、お前!強ぇのか!?』