第3章 運命の出会い
が映し出された画像にくぎ付けとなり、モニターを操作する
『どうした?』
『・・やっぱり、この海賊船の旗印間違いない』
見覚えのあるマークだった
信じられない、だけど間違える筈はない
だってあこがれのゾロと同じ悪魔の世代の一人
『ユースタスキャプテンキッドの海賊船よ』
『なっ、何ぃィッ!?』
その名を聞き、驚愕したのは切原と丸井、ジローの三名だった
他のメンバーは誰だと、驚く三人に視線を送って入ると柳が口を開く
『少年漫画、ONE PIECEに登場する海賊船の船長の名だ。悪名高く、一時期はONE PIECEの主人公麦わらのルフィを凌ぐ懸賞金をかけられた賞金首だ』
『流石は柳、丁寧な説明をありがとう』
何て悠長に関心しながらも自身、冷静ではいられなかった
だって、彼がいる世界だと言うことはここはあのONE PIECEの世界なのだと言う事になる
現実的に信じられない話だけれど
今目の前にキッドの船を目にしている状況では否定のしようがない
柳に説明をされても半数はサッパリ理解が出来ず、困惑している状況の中、跡部は一機のモニターに目を奪われる
『こいつ、人間じゃないのか?』
『えっ?』
そこに映し出されていた男はキッドと同盟を結んだアプーとホーキンスだった。彼らがキッドと共に行動をしている
『・・ならここは既に新世界?まずい、景吾!航海術ある!?』
『あるわけないだろ』
『だよね・・』
最早冷静な判断が出来なくなってきているに、跡部は瞬きもせず9台のモニターをチェックしている、そして同じように幸村も今の状況が深刻だと理解し、何とかならないかと考えを巡らせていた時だった
モニター越しに派手な爆発音と共に慌ただしく駆け出す海賊達の様子に一同モニターに集中していると、遠くの海から此方へ向かい迫る海賊船がいると騒いでいるのを聞き取れた
『この後に及んでまた海賊船だと!?』
『もう無理だよ・・』
誰もが絶望感に気を落としかけた
『あ・・れって』
見間違う筈がない
何年も見てきた海賊船の旗印
麦わら帽子のドクロマークを掲げる
麦わら海賊団の船だった