第1章 トリックオアトリート▼高尾和成(R18)
「そーいやさ、」
「…っん?」
「トリックオアトリートって、お菓子くれなきゃイタズラするぞってやつだよな?」
「う、ん……ッひゃ!」
両手を留められたちゃんの体がビクリと跳ねる。それもそのはず。片手で彼女の腕を抑えながらもう片方で荒く服を引き上げたんだから。手荒いことをされたことのない彼女にとっては初めての感覚。不安そうに瞳を揺らしながら俺を見つめた。
「えっ、あの……?」
「んじゃ俺も、イタズラしていいよな?」
「え……」
困惑の声を落とすちゃんの唇に自分のを重ねて柔らかい肌を感じる。味わうように唇をすいあげれば苦しげに声が漏れる。僅かに開いた唇に舌を差し込んで少し強引に口蓋を舐めあげた。
「やっ……んっ!」
いつもより全然激しいキス。ハロウィンにかこつけてるけどぶっちゃけ余裕が無いだけなんだよな。試合後って、どうしてかすげえ昂るって言うか。