第1章 トリックオアトリート▼高尾和成(R18)
「トリックオアトリート!」
試合で疲れた体を癒すようにちゃんの体を押し倒す。ベッドが声高な悲鳴をあげるけど、んなモン無視。柔らかくてふわふわな髪がシーツの上に散らばる。
「きゃっ、ちょ、ちょっと和成!」
「んー?なにちゃん」
「ちょ、どいて!」
慌てたように俺の胸を叩く彼女だけど逆にその手を掴んでもっも距離を縮めた。今日はハッピーハロウィンっていう楽しいイベントがあんのに、なんでかしんねーけど親善試合があった。朝からイチャイチャしようと思ってた俺の計画は丸つぶれ。午前も午後もひたすらボールを追い続けた体は夜になってやっと解放された。二年の夏から一人暮らしを始めた俺の家にちゃんを呼んでやっーと再開できたってわけ。
「どかねえよ。俺今すげぇちゃん不足だから」
「わ、私不足…!?」
「そ。だから黙って、俺に食われててよ。……な?」
「えっ?やっ、待って私まだお風呂っ…!」
ちゃんの服の裾を持ち上げれば漸くその意味に気づいた彼女が慌て出す。白い手首を捕まえてベッドに縫いとどめて首筋に舌を滑らせた。その甘い香りが何度となく俺の理性を崩しにかかる。