第3章 栗毒薬計画 ▼赤羽業
少しだけ寒さが近づいてきた今、私は熱いくらいの熱を感じいてる。それはきっと、
「んっ……!」
首の裏に手を固定されてぐっと唇を触れ合わされる。貪ろうように口付けられて息苦しさから口を開けば業の舌がするりと入り込んできた。頭がじんじんして甘ったるい震えが身体に伝わる。
「んっ…ふ、っ……!」
業の舌が激しく私の口内を蹂躙する。それに応えるだけで精一杯の私に比べて彼は余裕然とした表情。業のワイシャツの裾を掴んで体を震わせるのが限界だった。
私には余裕なんて、ない。
「ふ、ぁっ……」
やっと離された唇にどちらのものかわからない唾液が端から零れる。透明な糸はお互いをゆるりと繋げてぷつりと切れた。
「……ふ、エロすぎ」
「っ!?」
「よし、じゃそろそろ戻ろっか。
俺いいこと考えたし」
「えっ、あの…!」
腰砕けな私を置いて業がまるで何も無かったかのように立ち上がる。それとは対照的に激しいキスに立てなくなった私を見て、彼はふわりと笑を浮かべた。
「ごめんごめん、少し激しすぎたね」
「っ……!」