第2章 ショッピングデート ▼白布賢二郎
「………はぁ。
明日?」
「え?」
「だから、服買いに行くのは明日でいいのかって聞いてんの」
「!!
うん!!お願いします!次はもうぼっちにさせないから!」
「一言余計だし次お前が店員と夢中で話し始めたら俺は真っ先に帰る」
「はい!」
ため息混じりに貰った了承の声。急上昇したテンションに鼻歌まで付けながら席に戻った。明日がとてつもなく楽しみです。
***
待ち合わせの五分前。気合を入れてコーディネートした服に少しお洒落を意識して巻いた髪の毛。朝起きたら付いていた寝癖もバッチリ直したしこれは無頓着脱退できるんじゃないだろうか。
なんて浮かれ気味で考えているところに賢二郎の姿が見えた。流石賢二郎、早いな。スキップしそうな足を抑えて行こうとすれば、ふと彼の隣に立つ女性が目に入った。