第1章 short story
家の前に着いて
裕「なんかあったん?」
『ううん。いける・・・ありがとう。じゃー・・・』
裕「はぁー・・・ちょー車で出よ!!明日どうせ休みやろ?」
『うん・・・』
歩いて裕の家に行き車の傍まで行った
さっきまで女の人が乗ってた・・・
あたしは、後部座席のドアを開けた
裕「あかん!!!」
『え?』
綺麗な包装紙が付いた大きな箱があった
裕「もうー。いつも後ろとか開けへんやん・・・」
『ごめん。やっぱ帰る・・・』
さっきの人へのプレゼントやんな?
裕「あん。待てって」
『嫌や・・・もう帰る・・・』
思わず涙がこぼれてしまった
裕「あん?」
『なんもないから・・・』
裕「ええから車乗って?お願い!!」
手を合わせてマジでお願いしてくるもんやから
あたしは、車に乗った
何も言わんと連れて来られたのは、山の上?
裕「見て。下。」
『うわぁーーーーめっちゃキレイ!!スゴイ!!』
裕「元気出た?」
『ちょびっと・・・』
裕「今日するつもりちゃうかってんけど・・・」
そう言って、後ろにあった箱を自分で開け出した
いくつもいくつも箱が重なってて
最後の一つの小箱・・・
じっと見つめてから
裕「俺と付き合ってくれる?あん・・・」
『どこに?』
裕「ちゃうわ!!アホか!!」
呆れた表情で顔を真っ赤にして言った
『どこに?』
裕「だーかーらー!!俺の・・・彼女になれへん?」
『練習?』
裕「へ?練習?」
『だって・・・』
裕「あーもうーーー!!」
そう言いながら、あたしの唇に裕の唇が重なった