第1章 short story
『美味しい!!やっぱいいなぁー』
裕「ほんま、これうまいな!!」
『あ!!結婚式してるー!!いいなぁー和装』
裕「めっちゃ美人やなぁー」
『いいなぁー。あんなんしたいなぁー』
裕「ええなぁー。俺もあんなんなりたいわー」
『裕、和装似合うやろなぁー』
裕「一緒になれたらええな?」
『うん・・・ん?』
裕の顔を見たけど、新郎新婦を見てるだけで目を合わしてはくれへんかった
そのまま手を繋ぎその神社にお参りした
丸一日京都を巡り、夜ご飯を食べて車に乗り込んだ
『あぁー楽しかったーーーー!!』
裕「俺も、来て良かったわ」
『うん・・・』
その時、裕の携帯が鳴った
裕は、躊躇いもなく電話に出た
聞くつもりなんかないけど、聞こえた相手の声は女やった
裕「えぇー。今?無理無理!!俺、京都やもん。・・・また今度な!!来週?・・・ほな来週な!!」
約束してた
なんか・・・モヤモヤ・・・
浮かれてた自分がアホみたいやった
裕にとっては、あたしなんかガキ
近所のガキとしてしか思ってへんのやと思う
帰りは、疲れてるのもあって
言葉は、少なかった
家の前で降ろして貰い家に入った
部屋に入ったら涙があふれて止まらんかった