第11章 最後の言葉
『ま、そーゆーワケで私は真選組に帰れました!おしまい』
桂「・・・・・ならば何故俺とおまえは顔を合わせている?」
目の前にいるヅラは不機嫌そうな顔をしている。
あれからまあ、いろいろ言い包めて、なんやかんやあって、今ファミレスだ。
『だあってさぁ・・・・・』
桂「まあ、大方理解できたが・・・・・・俺は何も知らないぞ」
『ええ!?・・・・そっか・・・・・ん~・・・・銀時も知らないって言ってたからなぁ・・・・・』
私の言葉にヅラは大きく息を吐き出した。
桂「一体お前は何なんだ?」
『・・・・某人気アクション漫画の名台詞だよ?それ・・・・』
桂「それを言うなら、「お前は一体何なんだ?」だろ」
『友達だ』
私の返答にヅラはずっこける。
桂「真面目に聞いているんだぞ!?俺は」
『・・・・・天人だってことしかわかんない』
桂「な!?そうだったのか!?」
ああ、本当にこいつ知らなかったんだな。
『でも、私は地球人から生まれてることは間違いないの。なら、生まれてから後に私に天人の骨髄か何かが移植されたとしか考えられないんだ』
桂「俺はお前と特別親しかったわけではない。聞くのなら・・・・・」
『やっぱそうだよねぇ・・・・・・』
私は机に顔を伏せた。わかってたよ?そりゃわかってたけどさぁ・・・・・・
桂「なかなか会える奴ではないからな」
『ヅラのこと捜すのだけでも苦労したのに・・・・・・』
桂「ヅラじゃない桂だ」
『でも、見つけやすいのはあいつだけど・・・・・会えるもんじゃないしな・・・・・』
桂「ちょっ聞いてた?」
『やっぱりあいつかぁ・・・・・・』
桂「無視しないで!?聞いてるよね!?ねぇ!!」
うるさいヅラに万札を一枚渡す。
桂「・・・・・いらん」
『違うわよ。情報料じゃなくてここの飲み食い料』
桂「多すぎろう」
『じゃあそれで今度誕生日プレゼント買ってよ。それでチャラでいい?』
不服そうなヅラにそう笑いかけると渋々了承した。
店員の挨拶を聞き流しながら私は外に出た。