第2章 合同演習って・・・・サボりたい
沖「全然張り合いがいねェですねェ・・・・・」
総悟は一対一の打ち合いを終え、休憩していた。
私も総悟の隣りに座った。
『ほんとにねェ・・・・』
沖「にしても・・・・・何で瑠維が春雨の提督までのしあがったのか理解出来やした」
基本的に真剣勝負だったが、私には何一つ支給されず、ニ十戦連続のニ対一だった。
『言ったでしょ?まぁ・・・・病院送りはさすがに可哀そうだったから気絶ぐらいですませたけど・・・・』
沖「まさか武器なしでものの見事に、しかも一撃で二人を気絶だなんて・・・・・化け物ですかィ?」
そう、私は武器を持っていなかった。
それなのに勝った理由は・・・・・
『戦乱での剣が折れたり飛ばされたりするのは基本よ。だから、相手からの刀の奪い方とか、体術とかは得意なの』
沖「にしても凄すぎでさァ。もうニ十戦終えたんですかィ?」
『まぁね。手ごたえなさ過ぎて面白みがない・・・・・』
私は足をばたばたと動かす。
そこで、一時間の昼食休憩が入った。私達の方に真選組の隊長方が帰ってくる。
『おつかれさまで~す』
近「・・・・瑠維ちゃん・・・・」
『言っときますけど、疲労とか全然ないですから。てか無傷ですし、問題も起こしてません。起こすとしたら・・・・・』
土「起こしたのか?」
『いいえ、全員気絶させてやりましたよ』
私はにこやかに答えた。
全員の顔は引きつっていた。
『帰っていいですか?弱過ぎて話になりませんけどォ!?』
大声でそう言う。周りからは異常なくらい睨まれる。私はそれに構わず・・・・・
『大体経験が違いすぎるんですよねェ・・・・・・私達の修羅場がどれだけ恐ろしいか・・・・・てか今考えても鳥肌たつんですけど・・・・・』
攘夷時代はとにかくヤバかった。死なない様に必死で戦ってたから・・・・・ぶっちゃけ記憶がない。
『今日早起きだったから・・・・眠いんですけど・・・・』
私はぼそりと呟くと、仰向けに寝転んだ。
土「・・・・寝るのか?」
『はい・・・・・起こさないで下さいね。てか真選組の人以外で私のこと起こしたら殺す』
私はそのまま眠りに落ちた。