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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?


『いっ・・・・・』

私は眩しすぎる朝日と激しい頭痛によって目が覚めた。
だがその後に襲ってきたのは、吐き気と全身の気だるさ。加えて腰の痛みだった。

昨日の記憶が全然ない。
どのくらい飲んだのかもいつまで飲んでたのかもわからない。

重い体を引きずりながら私は上半身を起こす。

そして下を見て初めて気がついた。

『!?』

声も発さずそのまま布団にもぐりこんだ。
そして頭の中で状況を整理する。

私は何も身につけていなかった。それに、独特の腰の痛みと甘ったるいこの匂い。胸元には律儀にも幾多の所有印がつけられていた。

と言う事は・・・・・うん・・・・・

やってしまったぁぁぁぁぁぁ!!!!

どーすんのよ、コレ!誰とよ!?見知らぬ中年男性とかだったらこの世の終わりじゃん!もう私の人生真っ暗だって!!

隣りに相手はいない。大方シャワーでも浴びているのだろう。

うわぁぁぁぁぁぁ!!

ごめんなさい!マジでガチでごめんなさい!!

ここどこよ!?旅館!?旅館なのか!?

・・・・・・・あれ?屯所?

ん?・・・・・・何?私真選組の隊士とヤったっていうの?

いや・・・・いやいやいや・・・・・

どうすんのよォォォォォ!!

誰?相手はだれだ!?あー!!こんがらがってて頭がうまく回らない!!

つーか・・・・・・

『気持ちわる・・・・・・頭痛い・・・・・』

ここまで飲んだのは久しぶりだ。
なんか・・・・もう・・・・・最悪・・・・・

別の人となんかシちゃってるし、二日酔いで頭ん中で鐘が鳴ってるし、気持ちわるいのレベル通り越してるし、口の中カサカサするし・・・・・・おまけに屯所だし・・・・・

『最悪通り越して泣きそう・・・・・・・』

その場に着る服もないので、そのまま布団にくるまったままだ。

その時、スーっと遠慮がちにふすまが開けられた。
その瞬間、肩が酷く跳ねた。

あー・・・・・もう・・・・どうしようどうしようどうしよう・・・・・・

謝った方がいいのか?でも何て?どうやって?

頭の中でぐるぐる言葉がまわる。動かない脳を何とか回転させる。

とか色々考えていると、ふいに冷たい手が私の腰に触れる。

『っ!!』

つめた!!なに?雪男ですか?
そのまま男は私を抱き寄せる。つーかいつのまに布団に入ったんだ?
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