第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?
土方side
重くはないが、体に力が入っていない為ずりおちそうになる。
なんとか支えながら屯所までの道を歩く。
『ん~・・・・・トシィ・・・・・』
土「どうした?」
寝ているかと思っていたが、一応意識はあるらしい。
瑠維は俺の首にしがみつく。
『ごめん・・・・なさぁい・・・・』
土「・・・・・気持ち悪いな。お前が素直に謝るなんて」
俺の一言に瑠維は拗ねたように小言を言いだす。
こいつ、酔ったらほんと子供だな。
『トシィ・・・・』
土「今度はどうした?」
そう言った途端、首を後ろに引っ張られる。
土「いっ!?」
そのまま唇に温かく柔らかいものが当たる。
それは酒の匂いが強く、やはりどれだけ飲んだのか頭を悩ませるものだ。
『だいすき・・・・・・』
土「・・・・・・普段からそうしてくれりゃぁ、ケンカもしねぇだろうに」
こいつは無意識でやることが多い分だけ困る。
酔ってる時はなおさらだ。
屯所に帰ると、山崎が報告書を持ってきた。
その時瑠維を見て軽蔑のまなざしを投げかけてくるから、殴ってやった。
俺の部屋に布団を敷き、そのままそこに寝かせる。
隊服から流しに着替え、瑠維を見る。
酔っているせいか、白い肌がほんのり桜色に色づいている。
土「・・・・・お前が悪い」
俺はそう呟くと瑠維の唇に噛みつくようなキスをした。