第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?
土方side
ホントにこいつは何がしたいのかわからねぇ・・・・・
いつか鉢合わせになるとは思ってたが、いきなりあんなこと言われちゃどう反応すればいいのかリアクションに困る。
つーかこいつ、どんだけ飲むんだよ!?
おかしいだろ!?何で一人で一升瓶五本も空けてんだよ!?
しかも全部、相当度数たけぇぞ!?
まあ、瑠維といえどもさすがにつぶれた。
そっからが一番大変だった。
寝るのはいいが、一応お前は女だぞ!?ここは居酒屋で、中年の親父たちが屯うところだ。
そこでいい年こいた女がみだらにカウンターでつぶれて寝るか!?
親父が追い払ってくれるものの・・・・・・こいつは顔と体は他の女と比べ物にならねぇくらいだ。
そりゃ男は狙う。
色々あったとはいえ・・・・・どうせこいつのことだから俺達庇って真選組辞めたとしか考えられねェ。
その時は怒ってたが、今となってはあまり深くは思わねェ。
今でも好きだし、大切にしてェ。大体万事屋と一緒に暮らしてるってことも気にくわねェ。
連れ戻そうと思っても、プライドが邪魔をする。
そんな中来たのがここだった。
絶好のチャンスであり、最低なタイミングでもある。
だからといって、こいつをこのまま放っておいて別の野郎に連れて行かれたら本気でそいつを殺しそうだ。
俺は立ち上がると、瑠維の席に歩み寄る。
土「帰るぞ、瑠維」
耳元で囁くと、瑠維は身をよじった。
『ん・・・・・・』
土「ったく・・・・・何でこんなになるまで飲む・・・・」
親父に瑠維の分まで勘定を頼む。金額を聞いてたまげた。
土「・・・・・どんだけ飲んでんだ・・・・・給料から差引いてやる」
「まあまあ、旦那。やっぱり知り合いだったんですね。瑠維ちゃんより、旦那の態度でわかりましたよ」
ニヤニヤしながら親父は俺の肩を叩く。
「美人なんだから・・・・・盗られないようにね」
土「ああ、そのつもりだ」
瑠維を背に乗せると、俺はのれんをくぐった。