第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?
神「すごいアルな!よくこんなお芝居できるネ!」
神楽ちゃんは録画した私達の勇士(?)を見ながらそう言った。
銀「三億も手に入ったし!一件落着だな!」
『そーだね!私も色々ふっ切れたし!!』
私はそういうと、銀時に抱きついた。
『ありがとう、銀時。大好き!』
銀「どーいたしまして。それとその言葉は別の奴に言え!」
銀時にでこピンされる。私はそこをさすりながら笑う。
『ちゃんと話してくる』
銀「おう!もう帰ってくんな」
『嫌だよ!遊びに来るもん!』
神「もう遅いアルよ?どこ行くネ?」
草履に足をかけていると、神楽ちゃんが不思議そうに私を見る。
『ちょっとそこまで!』
神「ふ~ん・・・・・行ってくるヨロシ」
『アハハ・・・・・行ってきま~す』
私は玄関を開け、歩いて目的の場所までいく。
月が綺麗な晩だ。
そんなことを思っているうちに目的の場所についた。
そこは一つの飲み屋。普段は一人でいかない。それにこの曜日はなるべく行かないようにしているのだ。
のれんをくぐり、引き戸を開ける。
「らっしゃい!お!?銀さんはどうした?」
『今日は一人です。銀時めんどくさがって一緒に来てくれないんですよ』
そう言い、私はカウンターの席に着く。
「瑠維ちゃん!そのイケメンに一発喝入れてやってくれよ!クールな二枚目なんだけどさ、最近女にふられたらしくって」
私は親父さんの言葉に耳を傾けながら注文する。
「どうだい?土方の旦那、この子、男と同棲してるのに何にもしてないんだよ?」
『同棲じゃありません!同居です!しかも銀時とはそーゆー関係じゃないんで』
「いやいや・・・・・こんな美人さんを銀さんが放っておくわけないでしょ?なに?弱みでも握ってんの?」
親父さんは笑いながら喋りかけてくる。
よかった・・・・・やっぱりいたんだ・・・・
いつもこの曜日は決まって外に飲みに行く。
たいていは近藤さんと一緒なんだけど・・・・
どうやら一人らしい。