第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?
司「四組目は予選ぶっちぎり通過の「坂田銀時&藤間瑠維ペア」彼氏の凛々しい姿と、彼女さんの天使のような美しさで審査員絶賛でした」
司会がそう言い終わらないうちに、銀時に頭を鷲掴みにされる。
銀「お~い?瑠維、お前どんな写真送ったわけ?俺の凛々しい姿も謎だけど、お前の天使のような美しさも謎だよ?」
『いや~・・・・・銀時はなんか戦ってるときの写真を・・・・・私は普通にちょっと可愛らしく笑ってみただけで~す』
うん、それだけだよ。一応顔は悪くないから。
銀「どうすんだよ、思いっきしイメージ壊れてんだろーがァァ!!」
『いったァァァァ!!!』
殴られたところを押さえながら銀時の足を踏みつける。
司「では、四組は前へ出てきてください」
銀「瑠維!お前めっちゃおとなしくおしとやかにしとけよ!」
『銀時こそ眼と眉の間隔狭めなさいよね!あと目を輝かせろ!』
銀「無茶言うな!」
『こっちもおしとやかさなんて持ち合わせてないわよ!!』
小声で言い合いながら、ステージに上がっていく。
というか、ステージに上がっても思いっきり睨みあう。
司「この四組で三つの競技を競い合ってもらいます。一番のカップルには賞金三億円をお渡ししま~す!!」
銀「三億のためだ」
『わかってる。意地でも一位になる』
小声でバカみたいな誓いをたてる。というか半分命がけだ。
司「一回戦目は、体力勝負です!!」
その一言に私達二人は固まった。