第10章 三億ゥゥゥゥゥ!?
司「只今から、誰が一番お似合い?ドキッ♡天下一武闘会開幕ゥゥゥ!!」
司会者がそう声を張り上げると、周りは盛り上がる。
だが、私達二人は何も盛り上がらない。まあ、当たり前か。
司「予選の方はこちらで行わせていただきました。審査基準はルックスでございます!では、そのカップルの名前を出させていただきます」
銀「あー、ルックスなら大丈夫だな、うん」
『どの口が言ってんのかしらねぇ?』
銀時の言葉に私はため息をつく。
備え付けられたモニターに顔写真と名前が出た。その瞬間、私達二人の顔は凍りついた。
司「えー、一組目は「近藤勲&沖田総子ペア」彼氏のいかつさを彼女の可愛さで和らげているところが決め手となりました」
えーと・・・・・・ねぇ・・・・・・
『女装?総悟が?』
銀「いや・・・・ないないないない!!顔と名前がよく似た別人だよ!ほら、よく言うじゃん、この世には同じ顔の人間が三人はいるって」
『そーだよね!だいじょーぶ!!』
そう言っていると、次のペアの発表となった。
そしてモニターを見て、私達はまたもや固まる。
司「二組目は「土方十四郎&山崎退子ペア」彼女は地味ですが、彼氏のイケメンっぷりでどうにか予選クリアー」
・・・・・・はい?
銀「お前の彼氏・・・・・ついに頭がおかしくなったな」
『いや、私の彼氏はあんたでしょ。てか、私も思ったわ』
銀「あれ誰?」
『存在感のない真選組監察』
銀「あー、あのあいつね。つーかよ」
『「真選組ってそーゆー趣味の集まりだったんだな」』
二人して納得する。
そして二度ある事は三度ある。私達はモニターを見て固まった。
司「三組目は「柳生九兵衛&志村お妙ペア」美少女同士の危険な関係が審査員の心をうちました」
いや・・・・それ、ありなの?
銀「なんでこんなとこまで来て、こんなに知り合いにあわねーといけねーんだよ!!もう帰る!俺、帰るわ!」
『ふざけんなァァァ!!三億どうすんだコラァァァ!!』
半分喧嘩になりながら、私達はモニターを見る。
そして、二人して苦笑した。