第2章 合同演習って・・・・サボりたい
土「で?何で隊服?」
『一番露出もないし、なにより色気がないからです!!』
私は隊服に着替えると、トシの部屋に戻った。
土「俺らみたいな幹部の隊服着たら似合うんだろーな」
『かっこいいよね~それ。特にスカーフとかが・・・・・』
土「脱がせやすいだろーな」
『土方さん?あなた変態キャラになってません?』
土「なってねーよ」
『あ、もしかして演習相手が嫌いな人たちとか?』
私が言うと、トシは苦虫を噛み潰したような顔になった。
『・・・・見廻組か・・・・・』
土「とっつあんからの命令らしい。近藤さんが言われたって」
『私・・・・佐々木のこと嫌いなんだよね・・・・』
土「見廻組だけじゃねェ・・・・警察組織のトップの剣豪が集まっての演習らしい」
『へぇ・・・・・で?何で私に言うの?』
土「お前は必ず参加らしい」
私はその言葉にフリーズした。
そして春雨でのことを思い出す。多分・・・・憂さ晴らしだろう。
『か・・・・刀折ったからかなァ・・・・・』
土「だろーな。まぁ頑張れや」
私はトシの袖を引っ張る。
『もちろんトシや総悟も来るよね?』
土「あたりめーだ。怪我させねーようにしろよ?」
『アハハハ・・・・怪我しないよう、じゃなくて、怪我させないよう・・・・・って私化け物扱いじゃない?』
土「化け物だろーが。舞鬼神さん?」
『うっさい、鬼の副長』
トシは私の頬に手を伸ばし、引き寄せた。
『んっ!?』
軽く触れるだけのキスをされた。
そのまま瞼や額にキスを落とされる。私が大人しくしていると・・・・・・
土「舞鬼神じゃねーよな。こうしてると・・・・・」
とトシが満足そうに呟いた。
『うっせー、のろけの副長』
土「変な仇名つけんな」
『イケメン副長』
土「・・・・・それほめてんのか?」
『ほめてる』
土「棒読みじゃねーか」
『マヨ副流煙副長』
土「それけなしてんじゃねーか!!」