第26章 裏表なきは君子の扇かな
『何が起こってんのやら・・・』
自室のふすまを開け、中に入ろうとした。
が、中にはすでに人がいた。
ピンク色の緩いウェーブのかかったロングヘアー
大きく、くりくりしている髪と同じ色の瞳
小さな顔
厚めの唇
小柄で、可憐という言葉がぴったりな美少女
机に向かい、華奢な手で書き物をしている。
ル「・・・どちら様ですか?」
小柄な体には、似つかわしくない黒い隊服が・・・
『あんたが・・・』
「見つけたぞ!」
「捕まえろぉぉ!!」
後を追ってきた隊士たちに後ろから羽交い絞めにされた。
『ちょっと!?放して!』
ル「どうかされたんですか、原田さん」
『原田ぁ!?』
首だけ振り向くと、私を羽交い絞めにしているのは確かに、あのハゲの原田さんで・・・
「いえ、なんでもないです!」
敬語!?私、敬語なんて使われたことないけど!
とカルチャーショックを受けていた。
『なんでもなくないでしょーが!!つーか、あんた誰!?なんで超小柄な美少女がいるのよ!』
私がそう怒鳴ると、女は立ち上がった。
ル「私は真選組参謀、不二磨ルイです」
背ぇちっさ!!私の肩くらいまでしかないよ!?
じゃなくて・・・
『真選組参謀!?』
どーゆーことよ!!これは!!
もう一度、怒鳴ろうと思ったが・・・
土「どうしたんだ、んなところで」
近「おう、原田。どうした」
沖「な~に、やってんでィ。昼寝もおちおち出来やしねェや」
来たよ、救世主三人!
誰か、へ~るぷ!!