第21章 初めての・・・
そのままスカーフをとると、首筋に口づけた。
『あああああ!!』
土「いってこい」
『さいってい!!』
痕のついた首筋を擦りながら、瑠維ちゃんは恨めしそうにトシを睨む。
土「遅れるぞ」
『あ!!・・・死ね土方!』
土「はいはい」
素晴らしい言葉を屯所に置きながら、瑠維ちゃんは電車に乗り込んだ。
自分でスカーフを直しながらぶつぶつとトシの文句を口にする。
『あ~もう・・・どうすんのよ・・・せめて見えないところにつけないさいよ』
スカーフつければいいか。としっかり自己解決している。
近「キスマークってね」
『はい?』
近「独占欲、征服欲の表れとか・・・」
『・・・』
近「浮気防止のためとか言うらしいよ」
浮気防止の言葉にピクリと反応を示した。
『・・・浮気なんてしないってのに・・・』
近「トシの場合は瑠維ちゃんは俺のものって方が強いんじゃない?」
そう言ってあげると、頬を少し赤らめ、そうなんですかね・・・とつぶやいた。
その後隣で爆睡していたことはトシには言わないでおこう。