第21章 初めての・・・
近「留守は頼んだぞ、トシ、総悟」
土「ああ、任せとけ」
沖「大丈夫ですぜ。ちゃんと局長の座は守りまさァ」
土「誰がいつ狙った!?」
この二人は仲がいいのか悪いのかわからない。
まあ、お互いに信用しあっているのは確かだが・・・
『近藤さん、遅れますよ』
近「ああ、そうだな。瑠維ちゃん、忘れ物ない?」
『・・・もう23ですよ?子ども扱いしないでください』
少し膨れる瑠維ちゃん。
顔に似合わず意外と子供っぽい。
沖「近藤さんのこと頼みまさァ」
『はいはい、大丈夫よ。総悟も副長のこと頼むね』
沖「それは嫌な頼みで」
この二人はとにかく仲がいい。トシといる時間より総悟といる時間の方が瑠維ちゃんは長いだろう。
土「気を付けろよ」
『わかってます。副長もあまり無理しないでくださいね?すぐ仕事にのめりこむから・・・』
土「まあ、気を付ける」
気を付けろ、なのか、気を付ける、なのかはっきりしてくださいよ。
おかしそうに笑う瑠維ちゃんにトシは決まり悪そうな顔をした。
近「行こうか」
『は~い!いってきま~す!!』
元気よく声を上げた瑠維ちゃんの腕をつかんだのはトシで・・・
土「忘れ物・・・」
そう呟き、瑠維ちゃんにキスを落とした。
額、瞼、・・・順々に下していき、唇を重ねる。