第17章 は・・・はめられたァァァ!!
銀「瑠維~、起きなくていいのか?」
まぶしいほどの朝日と、銀時の間の抜けた声で起きた。
上半身だけ起こせば、そこは万事屋のソファで、背中が以上に痛かった。
向かい側のソファには神楽ちゃんと新八くんがいて、銀時は私の眠っているソファの背もたれに顎を乗せていた。
『今何時!?』
銀「あ~?今は・・・10時・・・」
『・・・マジで・・・』
冷や汗が背中を伝うのが分かった。
携帯を開けばトシからの着信が多々あって・・・
『・・・ど~しよ・・・』
うなだれた。
銀「とりあえず、風呂に入っていったらどうだ?」
『うん・・・そうする』
銀時に水を受け取り、起き上がる。
神「トッシーはどうするネ?」
新「怒ってるんじゃないんですか?」
二人のその言葉に私は苦笑を返すしかなかった。
『うん・・・多分やばい』
あ・・・やっぱり屯所で・・・。
銀「心配すんな~。お前に盛るほど飢えてねぇ」
暢気すぎて、もう怒る気にもなれなかった。
そのまま風呂に入り、水を2杯飲むと、万事屋を後にする。
『なんで神楽ちゃんも?』
神「なんか、銀ちゃんが着いていけって」
『ふ~ん』
傘をさした神楽ちゃんと並んで歩く。
他愛もない会話をしながら屯所についた。
神「そういえば・・・あのサドもいたネ」
『帰る?』
神「う~ん・・・」
唸っている神楽ちゃんを見ていると、中から総悟が出てきた。
総悟を見た瞬間、神楽ちゃんは顔を顰め、
神「帰るネ!」
そう言って、走り去ってしまった。
沖「なんですかィ?ありゃ」
『ん?ついてきてくれたの』
沖「まあ、いいか。んなことより瑠維」
『ん?』
沖「土方さんキレてますぜ」
『・・・うん、予想してた』
総悟はそのまま巡回に出かけていく。
『藤間瑠維!ただいま朝帰りしました~』
もういいや!!開き直れ!どうにでもなるさ!