第17章 は・・・はめられたァァァ!!
あ~もう・・・帰りたい・・・
いや・・・拷問でしょ・・これ・・・
私は部屋の隅っこで小さくなって、一人飲んでいた。
銀時たちが話しているのは、幼いころの私のことで・・・
銀「あ~そうそう・・・んなこともあったな」
坂「昔はちっこくて・・・」
嫌がらせのように喋り続ける。
別にいいじゃん!だって、お化け怖いもん!未だにお化け屋敷とか無理だし・・・虫も気持ち悪いから嫌いだし・・・雷もダメだったし・・・でも、今は克服した!
って言いたいけど・・・言ったってまた笑われる。
銀「そんなチビが俺らと同い年ぐれぇの男捕まえやがってよぉ」
坂「ほぉ・・・それは初耳じゃ。詳しく聞かせてくれんか?」
銀「実はな・・・」
『もうやめてェェェ!!』
洗いざらいすべて話され、結局また泣きそうな羽目に・・・・
そんな私はもうキレて・・・
『銀時だってねぇ!!さっちゃんとかツッキーとかに・・・』
銀「てめ!やめろそれは!!」
『女装したり・・・』
坂「なるほど・・・金時にそんな趣味があったとは・・・」
銀「瑠維何言ってんだ、テメーはァァァ!!」
『未だに歯医者が嫌いだし・・・』
銀「それはテメーのとこのアイツも一緒だろうが!」
今度は銀時の大暴露話に突入する。
そんなこんなでいつの間にかかなりの時間がたっていたようで・・・そしてかなりの量、飲んでいたようだった。
会計は坂本さんがしてくれた。というよりか、そのつもりだった。
坂本さんは陸奥さんが迎えにきて、二言三言話して帰って行った。
のこりはぶっ潰れたこの天パで・・・
銀「ぎぼぢわりぃ・・・」
『あ~・・・はいはい・・・』
路地裏で背中をさすってやり、だいぶん落ち着くと、タクシーを拾う。
『歌舞伎町の「万事屋銀ちゃん」まで』
言ってみたものの、銀時を見れば大抵わかる。
なんだかんだ言って、このバカは顔が広い。
『変な奴・・・』
顔にかかった銀髪をはらってやると、小さく身じろぎした。
それから万事屋につくと、神楽ちゃんに銀時を渡した。
そしてそこから記憶がない。