第17章 は・・・はめられたァァァ!!
銀「・・・な~んか気合い入ってねぇか?」
『・・・うるさい。久々に陸奥さんと会うの!いーでしょ、これくらい!』
銀「お前ってほんと、陸奥のこと好きだな」
『悪い?』
銀「いや、応援してる」
『・・・意味わかんない』
下駄を履きながらそんな変な言い合いをする。
銀「行くぞ」
『は~い』
履き終えると、銀時に手を差し出される。
『誰に向かってそんなことしてんの?』
銀「ああ、そうだな。お前こけてもいいか」
『ひど~い!銀ちゃんのバカ!』
銀「気持ちわりぃ」
『私も・・・自分で言って気持ち悪いと思った・・・』
二人して苦笑しあう。つーかさ・・・
『いつからこんなに雰囲気よくなった?』
銀「いや・・・俺も思ってたわ。なんか・・・」
『「気持ち悪い」』
いや・・・ケンカするのが私たちだから・・・こんなに穏やかだとかえって気持ち悪い・・・うん、気持ち悪い
土「瑠維」
その声に振り返ると、不機嫌そうに眉をひそめたトシ。
土「ん」
そして自分の唇を軽く指で叩いた。
銀時の前でやれと?いや・・・無理だな・・・
『銀時、忘れ物したから先行ってて?』
銀「・・・いや・・・見てるわ」
『は?』
銀「いや~、沖田くんから聞いてたんだよね。行ってきますのチュー?」
『・・・人がキスしてるの見て何か楽しい?』
銀「ちげぇよ。これからそれダシにしてお前らにたかれるな~と思って?」
悪魔だ・・・こいつ・・・
銀「はい、キ~ス!キ~・・・」
『調子に乗んなァァァ!!』
銀時の腹に回し蹴りを入れた。見事に銀時は飛んでいく。
起き上がると、銀時は
銀「おま・・・力加減しろよ!」
と蹴られた部分をさすりながらそう怒鳴ってきた。
『銀時が悪い』
そっぽを向きながら、トシと目を合わせる。
『行ってきます///』
土「ああ、気を付けろ」
自分から仕掛けないと長いものになる。それが私の学んだことだ。触れるだけのキスをすると、銀時を殴った。
銀「・・・真っ赤だぞ」
『うっさい、バカ!!』
無論、そこからはさんざん弄られながら待ち合わせの場所に着いた。