第3章 自分を見つめ直す時は人に聞け
『・・・・んせい』
私は自分の声で眼が覚めた。見慣れた天井、私はその天井に向かって懸命に手を伸ばしていた。
涙が眼からは溢れていた。
私は起き上る。そこは真選組の屯所。しかも私の部屋だった。
いつなのかはわからない。だが、自分が何をしたのかはわかっている。
『・・・んぶ・・・・捨てられたらいいのに・・・・』
舞鬼神とか提督とか・・・・全部を捨てられたら楽になるのに・・・・・
でもそれを望まない私も居る。
『なんで・・・・・だろ?今まで一度だってこんなこと・・・・』
銀「お!気が付いたか?」
その声を辿り、顔を上げると、嬉しそうに笑っている銀時がいた。
銀「雄たけび上げながらぶっ倒れたって・・・・・・お前なに?新種のモンスター?」
銀時は何の断りもなしに部屋に上がり込む。
銀「どうした?元気ねェな?」
銀時が私の顔を覗きこんだ。私はそのまま銀時に抱きつく。
銀「おわ!?」
『銀時・・・・・私・・・・どうしたら・・・・・』
そのまま縋るように泣いた。
銀時はすぐに私の背中を撫で出す。
私はその手のぬくもりに、心を許し、また泣く。
嗚咽をあげながら、小さな子供のように・・・・・