第3章 自分を見つめ直す時は人に聞け
銀「なるほどなぁ・・・・・・」
私は銀時に一通り説明をした。
銀時は納得するように首を縦に何度も振る。
『だから・・・・・雄たけびじゃない』
銀「いや・・・・それはどうでもいいから」
私の頭を銀時が撫でる。
銀「俺は何とも思わねェよ?」
『は?』
銀時の予想外の言葉に私は耳を疑った。
銀「俺だってそーゆー時もあるし・・・・・・大体、お前一人だけじゃねェと思うけど?」
『でも・・・・人を殺すのが楽しいんだよ?それっておかしく・・・・ふぐっ!!』
銀時が私の鼻をつまんだ。
銀「今思ってんのか?」
私はその一言にこれでもかと言うくらい横に首を振る。
銀「なら大丈夫だ。誰でもそんな一面は持ってる。でも、お前はそれと戦おうとしてんだろ?なら絶対大丈夫だ」
銀時はそういうと、私の頭を叩いた。
銀「もしお前が変わったら、俺が斬ってやるから心配すんな。前にも約束したろ?」
『うん・・・・・・』
銀「だから、お前は何も心配しなくていい。お前が人を傷つける前に、助けてやるから」
『・・・・・・説得力・・・・あるね』
私の言葉に銀時はドヤ顔をする。
銀「あたりめーだ。俺らはお前の事、妹みたいに思ってんだ。ヅラも高杉も・・・・・お前が傷つくことなんざ望んじゃいねーよ」
『ほんと?』
銀「ああ、戦争に巻き込んじまったのも・・・・・俺らのせいだからな」
『・・・・・そうだよね!!私のこの性格の歪みも銀時たちのせいだもんね!』
銀「瑠維ちゃ~ん?責任転換してませんか?」
私は立ち上がると、銀時を叩く。
『お返し』
銀「そんなお返しはいらねーんだよ!」
『バ~カ!!』
私はそう言うと、廊下を走って行った。
銀「待てこのバカ瑠維!!」
『追ってくるな腐れ天パ!!』
全力疾走で廊下を駆け抜けて行く。銀時は私の後を追う。
『いやァァァ!!ストーカーよォォォォ!!』
銀「ふざけんなァァァァァァ!!」
廊下の角を曲がろうとすると、人にぶつかった。