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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第16章 誕生日♪誕生日♪・・・なのになんで・・・プールなの?


『う・・・ん?』

目を開けると、そこは私の部屋で・・・

きっとトシが運んでくれたのだろう。とか思いながら起き上った。

ご丁寧に布団まで敷かれており、ワンピースではなく楽な流し着に着替えさせられていた。

『着替えくらい自分でできるのに/////』

立ち上がり、大きく伸びをする。
その瞬間、腹の虫が鳴り響いた。

そういえば、昼食をとっていなかった。

辺りはもう真っ暗で、腹がすくのも理解できる。

まだ十分にはとれていない疲れと眠気。この二つと戦いながら、食堂に向かう。

『今日の夕食なんだったっけ・・・』

独り言をつぶやきながら、廊下を歩いていく。

食堂に向かう途中、大広間のふすまが閉まり、その中が灯りで照らされていることに気づいた。

会議?とか考えながら通り過ぎようとすると、突然ふすまが開き、中から伸びてきた腕に手を引かれた。

実は・・・私は霊とかなんか・・・そういう類のものが嫌いで・・・

『ぎゃあああああ!!!』

そう叫びながら私の腕をつかんだその手を逆につかみ返し、思いっきり背負い投げをしてしまった。

『なななななな何!?』

どもるとか言うレベルじゃないくらい「な」を連呼してしまった。

我に返り、投げた相手を見ると・・・

『じ・・・ジミー?・・・』

出番がないからって・・・なんの嫌がらせよ!!

とつっこもうとすると、いきなり笑い声が起きた。

びっくりして前を見ると、ほぼ全隊士が集まっていた。

そして部屋の中央に張られている横断幕を見ると、

「誕生日おめでとう!!」

と大きく書かれていた。

訳が分からず、きょとんとしていると後ろから喉を鳴らす音がした。
それで、ジミーにこんな悪ふざけをさせたのが誰なのかわかった。

『総悟!トシ!いい加減にして!!』

めちゃめちゃ大声でどなる。すると、二人とも大笑いとまではいかないが、かなりおかしそうに笑う。

気絶しているジミーを起こすと、近藤さんを見た。

『近藤さんも、こうなることはわかってたでしょ!この二人止めれるの近藤さんしかいないんだから、ちゃんと止めてください!』

近藤さんは謝りながらも大爆笑。
すると如月さんが歩いてきた。

如「まあまあ、誕生日なんだからそんなに怒らないで。はい、花束」

大きな花束を渡される。そんな如月さんの顔も笑いをこらえているようだった。

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