第16章 誕生日♪誕生日♪・・・なのになんで・・・プールなの?
『・・・つかれた・・・』
あの後、バカのように神楽ちゃんやそよ姫さま達と遊び、気付けばもう夕方となっていた。
姫さまと上様を城まで送り、万事屋メンバーは遊び疲れた神楽ちゃんを背負って銀時は帰り、新八くんは自分の家へと帰って行った。
そして私はパトカーの後部座席で死んでます。
運転しているのは近藤さんで、その隣では総悟が爆睡している。
私の隣にはトシが。
もう三人とも酔いはさめているようで、特に疲れた様子もない。総悟は別だが・・・(後半は総悟VS神楽ちゃんになっていたからだ)
『あ~・・・つかれた・・・』
総悟が寝ているから大声は出せない。
私は窓に頭を預け、外を眺めていた。
近「おつかれさま、瑠維ちゃん。寝ててもいいよ」
『う~・・・そうします』
眠気よりも体のだるさの方が大半を占めている。
そのままの状態で眠ろうとすると、いきなり体が横に倒れた。
無論、その原因はトシで、肩を引かれたようだ。
『わっ!?』
本当にいきなりだったため、何の用意もしていなかった。
難なくトシの膝に頭を乗せられる。
土「寝てろ」
頭を優しく撫でられる。その手の感覚は心地いいが、寝心地は最悪だ。
何しろ男の、しかも一般人よりも随分と筋肉のついた足だ。
固くて眠りにくい。
『余計寝れない。固い』
文句を言いながらも、頭を預けていた。
すると、だんだんと眠気が襲ってくる。
トシの手の感覚を感じながら、ゆっくりと私は目を閉じた。