第16章 誕生日♪誕生日♪・・・なのになんで・・・プールなの?
そよ「あ!瑠維さ~ん」
無邪気な笑顔でこちらに走ってくるそよ姫さま。
その隣には・・・万事屋三人?
そよ「折角だから、神楽ちゃん達も誘ったんです。そしたらみんなで来てくれて」
・・・神楽ちゃんと新八くんは・・・まだ許せるよ?うん、全然許せる。
その無邪気な三人の隣に・・・なんで死んだ魚の目をした男がいるのよ・・・
銀時はニヤニヤと笑っている。あ、こいつ祭りのこと根に持ってる。
新「あの・・・すみません瑠維さん。僕たちまで・・・」
新八くんが申し訳なさそうにそう言う。
『ううん、新八くん達はなんともないけど・・・』
そう言い、銀時を指さした。
『あれ・・・なんで来てんの』
新八くんは苦笑しながら、わかりません、なんか絶対行くって聞かなくて・・・と母親のようなことを言う始末。
なんやかんやで、新八くんと神楽ちゃん、そよ姫さまは三人でビーチバレーをしている。
そして私は銀時に捕まった。
銀「誕生日にこんなところに駆り出されるたぁ、残念だったなぁ瑠維」
茶化すような目をしていたので、裸足でいる銀時の足を、かかとの高いヒールで思いっきり踏みつけた。
『ほんとにねぇ。どうせこの提案、銀時がしたんでしょ?そんなに私と一緒に居たいかぁ。寂しがりですね~』
険悪なムードが一気に流れ出す。
銀「別に~。俺はただ、みんなでプールに行きたいな~と思ってぇ、誘っただけだし?別にお前なんて来てほしいわけでもなかったし?あ、お前が祝ってほしかったんだろ?寂しがりですね~瑠維ちゃんは~」
『あんたに祝ってもらわなくとも、こっちにはちゃんと祝ってくれる恋人がいるんです~。それに万年金欠マダオに祝ってもらおうなんて考える方がおかしいでしょ』
恋人をがっつり強調してそう言い捨てた。
銀時はそんな私に爆笑する。
『なによ!!』
怒ってそう言えば、銀時は私の頭を撫でた。
銀「万年金欠マダオじゃなかったら祝ってほしかったんだな?」
『は!?』
銀「そういう風に聞こえるぜ?」
『な・・・違う!絶対違う!!』
否定するが、銀時の笑い声はもっと大きくなるばかりだ。
銀「誕生日に仕事に駆り出されたから苛立ってんだろ?おめでとうとも誰からも言ってもらってねぇみたいだしな」