第16章 誕生日♪誕生日♪・・・なのになんで・・・プールなの?
『今日は、誕生日!私の誕生日!』
なのになんで・・・
『プールなのよォォォォォ!!』
はい、ただいま瑠維絶賛怒り中です。
そりゃそうでしょ。誕生日は休みだったのに、なぜか朝叩き起こされて、(土方に)着替えさせられて、(土方に)プールに連行されて(土方に)・・・
『何よコレ!なんの嫌がらせ!?』
沖「さっきから瑠維、土方にってずっと言ってますぜ」
隣に海パンで見事な体を披露している総悟がそう言ってくる。
『だからなに!?こっちは非番なのに・・・』
土「仕方ねぇだろ。上様からのご使命だ」
総悟の隣に立って、こちらも海パン一枚でむかつくぐらいしっかり筋肉のついた体を披露しているトシが言う。
『・・・そよ姫さまも?』
土「ああ」
私は水着ではなく、白いワンピースだ。
やっと肩まで伸びた髪は、一つにまとめている。
そよ姫さまとは神楽ちゃんからの紹介で、個人的に仲が良い。上様にもしょっちゅう夕食に御呼ばれしている。
『あ~・・・もう・・・』
ここは市民プールで、貸し切りだ。
真選組全隊士がこのプールに集結している。
全員が水着を着用しており、如月さんは体育会系の水着だ。
如月麗奈・・・彼女は真選組一番隊隊士で、私よりも二つ年上。瑠維ちゃんと呼んでくれている。
沖「ったく・・・如月は色気がねぇなァ。胸もなけりゃ尻もねェ。足だけでさァ、まだ見れんのは」
と女にとってはかなり辛い一言をズバズバ部下に言っている総悟はただの鬼だ。ドSというより女の敵だ。
如「仕方ないじゃないですか!戦闘職種なんです!無駄な肉はつけれません」
と如月さんも凄まじい勢いで応戦する。
総悟とは7つも離れているが、意外と気が合うようでいつも言い合っている。
近「まあまあ、麗奈ちゃんはちゃんと似合ってるんだから」
近藤さんが間に入る。確かに似合っている。うん、似合いすぎだ。
『じゃなくて!!なんでプールなんですか!?プールより絶対、海の方が楽しいでしょ!』
近「いや・・・そよ姫さまが、プールがいいっておっしゃってるから・・・」
そよ姫さまァァァ!!そこは海でしょ!海だよ!
土「まあ、今日は上様と姫様の護衛だけだ。お前は一緒に遊べ」
『そ・・・そんな無茶な・・・』
最悪な誕生日になりそうです・・・