• テキストサイズ

苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第14章 本当の事


これ拷問にしか見えないんだけど・・・

絶句していると、後ろから羽交い絞めにされた。

「もう逃げられんぞ!」
『ちょっ・・・放せ!!』

そのまま何人もの奉行所の奴らが現れる。私はじたばたしながら大声で叫んだ。

『このまま死ぬとかふざけんなよ!!ちゃんと話してよ!なんで会った時に言ってくれないの!?少しは信頼してよ!!』

その声に顔をあげた。私は羽交い絞めにしている男の鳩尾を殴り、気絶させる。

『全部聞いた!あんたが誰なのか、どうしてこうなったのか、どうして私を狙ったのか。でも、未だに信じられない。だからお願い、あんたの口から話をして!!』

そう言い、顔をあげると笑っていた。

そして言う。

誠「元気にやれよ、瑠維」

兄がそう言ったのと紐が切られるのはほぼ同時だった。

声は聞こえなかった。でも、口の動きで理解できた。

燃え盛る炎を見ながら私は一歩も動くことができず、そのまま引きずられていった。

顔を変えていた。でも、もう少し早ければ気づけたかもしれない。

笑った顔・・・嬉しそうに笑った顔は昔と何も変わってなどいなかったからだ。
/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp