第14章 本当の事
私が地球に着いたのはあれから二日後の昼間・・・つまりは真太郎さん・・・いや、兄の処刑失効日だった。
兄は傷が回復する。そのため火あぶりの刑となっていたはずだ。
小型船を乗り捨て、ただひたすらに走った。
足がもつれて転びそうになっても、走り続けた。
そして目当ての場所につく。
やはり警察が入口を包囲していた。逃げられないようにするためだろう。
突っ切ろうと足を踏み出すと、奉行所の奴らに止められる。
振り切ろうとした時に、見慣れた制服が見えた。
『真選組の人!!』
いや、自分も真選組か・・・とか思っていると、その人が振り返った。
でも、なぜか女だった。
あ・・・・そういや近藤さんが新しい女隊士募るとかなんとかって・・・・
会ったこともない人になるか・・・私って・・・
じゃあ入れてもらえねーじゃん!
とか言ってる場合じゃなァァァい!!
『退け!!』
上に飛躍すると、男の頭を踏みつけた。そのまま踏みながら進んでいく。
人ごみを抜けると、また走り出した。
こんなことなら隊服で来ればよかった・・・
追っ手を振り切りながら走っていくと、大きな広場に出た。
そこは他のどの部屋よりも気温が高くて、中央では火がごうごうと燃え盛っていた。
そしてその上にはつるされた兄が・・・
いや、どこの拷問?