第13章 質問の答えときまり
土「瑠維」
あれから三日経った。
仕事に終われている途中、トシがいきなり私の部屋に入ってきた。
『何ですか?』
土「見送り頼む」
『へ?』
今まで見送りなんて頼まれたことなかった。つーか見送りとかいらなくね?
そう言おうとしたが、トシはすぐに廊下を歩いて行った。
めんどくさい・・・・・
けど、行かなかったらうるさいしなぁ・・・・
トシの後を急いで追う。
そして玄関についた。
トシはブーツを履いている。
『・・・・どうしたんですか?』
土「なんとなくだ」
履き終えるとトシは立ち上がった。
隊士たちがちらほら歩いている。
土「行ってくる」
『はぁ・・・・行ってらっしゃい』
私がその場から立ち去ろうとすると腕を引かれた。
『なんですか?』
土「これからきまり作んねぇか?」
『きまり?』
土「ああ」
私が首をかしげるとトシはにやりと笑った。
あ、絶対ろくなこと言わない。
土「行ってきますと行ってらっしゃいの・・・・・」
『嫌です!!』
言い終える前に即座に否定した。
土「言い終えてねぇだろ」
『き・・・・聞かなくてもわかります!!』
無理無理無理無理!!
だって・・・・・
土「いつもしてんだからいいだろ?」
『絶対無理です!恥ずかしい!』
キスでしょ!?
てか、人前だし、絶対無理!!
土「嫌なのか?」
『ちがっ!!だから恥ずかしいから!!』
土「いいから」