第13章 質問の答えときまり
『死にかけたときにね、ミツバさんが私をもとの世界に導いてくれたの。その時、この事を聞いてって言われたの』
私がそう言う。トシは決まりの悪そうな顔をしていた。
土「なんの話・・・したんだ?」
『ん~?総悟とかトシが元気なのか?とか・・・・・あとは・・・・
私じゃなくてミツバさんが生きてればよかったのにな
とかかな?』
幸せにする。大口を叩いてしまったと今更ながらに後悔している。
やっぱり、私よりも・・・・・ミツバさんが生きていた方が、みんなが幸せになれた。
『ミツバさん・・・・聞いてくれてるかな?ね、私たちの関係も知ってたんだよ?すごいよね』
あれ?信じてない?
ま、無理もないかァ・・・・
『どうしたの?』
土「・・・・ミツバ・・・・」
『!?』
土「ミツバ、俺はお前ともう一度出会えたらお前と生きてぇ。でも、お前が居ない今に・・・・瑠維がいねぇことは俺にとっちゃ、お前が居ないことより苦しい」
『ちょっ!?トシ!?』
土「お前のこと・・・・愛してた。でも、それ以上に瑠維のこと愛してる。お前がくれたきっかけ・・・・大切にする。だから、見守っててくれ」
・・・・・ミツバさん・・・・
私、これを最初に聞いたとき後悔したんです。こんなこと・・・・聞かなきゃよかったって・・・・
でも、今は感謝してます。
嘘でも、私の事愛してると言ってくれた。
その言葉だけで、本当に十分でした。
ありがとう、ミツバさん。