• テキストサイズ

【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第27章 小さな太陽と大きな背中


武「みなさん、ちょっといいですか?」

武田先生の声に、みんなの動きが止まる。

澤「全員集合!!」

澤村先輩がみんなを集め、先生の前に駆け足で集まった。

あれ?

武田先生と一緒にいる人って···どこかで···?

武「ご紹介します。今日からコーチをして下さる、烏養君です」

烏「音駒との練習試合までだからな···」

烏養···?

日「あれ?!坂ノ下商店の人だよね?···ですよね?!」

あ!そうだ!あの人、店番してた人だ!

烏「あれは母方の実家の店だよ。たまに店番手伝ってんだ」

前に牛乳とか買った時にいた人···でも、あの時も確か···見た事あるかもって思ってたんだよね。

武「烏養君は、先代の烏養監督のお孫さんなんです」

武田先生の言葉に、澤村先輩や菅原先輩が驚きの声を上げた。

先代の烏養監督って、じっちゃの事だよね?

その、孫···孫···孫···?!

『あーーーーっ!!ハゲつる繋心?!嘘だ!だってハゲつるじゃない!!』

烏「ぬわぁっ?!今言ったのは誰だ!堂々と悪口かましやがって!!」

咄嗟に口を押さえたところで見逃されるはずもなく、私の周りが少しずつ広がって行く。

澤「つ、紡?早く謝っとかないと!」

菅「そうだよ紡ちゃん!折角のコーチが···」

烏「···紡?」

澤村先輩達が私の名前を呼んだのを聞いて、ジッと見られる。

影「城戸。お前、知り合いか?」

烏「···城戸?」

いや···知り合いって、言うか。

う、わぁ···めちゃくちゃ私のこと見てるよ···

それに、じっちゃの孫ってことは間違いなく···だよね···

烏「紡···城戸···どっかで···もしかして···」

『あ、の?ハゲつるとか言って、ごめんなさい···』


顎に手を当ててブツブツと何かを言っている所へ一歩踏み出し、謝る。

烏「いや、それはいい」

いいの?!

烏「そんな事より、お前に聞きたい事がある。お前、アニキはいるか?」

アニキ?どうしてそんな事を聞かれるんだろう。

『あ、はい。います、けど···』

烏「何人いる?」

『双子なので、2人、になりますけど』

烏「ふ、双子?!···名前は?」

『桜太、と···慧太、です』

烏「···」

···?

2人の兄の名前を聞かれ、それに答えると一瞬だけお互い沈黙する。








/ 1471ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp