第27章 小さな太陽と大きな背中
警戒心がないというか、懐っこいというか・・・今までのオレの周りにはいなかったタイプだ。
大概の女子達は、凄い警戒してくるもんなぁ・・・
それはもう、バチバチと伝わって来るくらい。
で、警戒するだけして・・・ある日突然。
ー 東峰って、なんか見た目のイメージと違う・・・ ー
とか言われたりして、その度にヘコんで。
大地にガラスハートだって言われても仕方ないと言えば、そうなのかもだけど。
『東峰先輩?あともう少しで着きますから』
「あ、うん、分かったけど・・・どこに行くのかな?」
『それは・・・今の東峰先輩に、必要な場所、かな・・・』
オレに?
それがどういった場所なのかは見当もつかないけど、でも。
闇雲に適当な事を言ってるようには思えないし。
・・・行って、みるか。
それからはさっきと違って黙って歩く事はなく、たわいもない話をしながら並んで歩いた。
双子のお兄さんがいる、ミルクティーが好き、でも牛乳は苦手で、人参も苦手で、あと、パンダが好きだとか、家族みんな高身長なのに自分だけ小さくて・・・とか。
部活の話なんて、一切なく。
ほんとに何でもないごく普通の、話。
そんな話に相槌を打ちながら、あまりに警戒心がない事がやっぱり気になって・・・
「あの、さ?大概の女子とかって、最初はオレの見た目で引いたりとか、警戒されたりするんだけど・・・城戸さんって最初から全然平気だったけど、なんで?」
『そうなんですか?私は別に全然・・・だって、家に帰れば東峰先輩と似た感じのが一人いますから』
「似た感じの?」
『はい、似た感じの。それに、私くらい小さかったら、世の中のほとんどの人が巨人です!』
なぜか元気いっぱいに言われ、そんなもんなのかな?なんて笑ってしまう。
『笑うとか、そんなに面白いところありました?今の会話に・・・』
「あったよ?たくさん。巨人とか」
そこだけ?!と笑いながら返す城戸さんの、表情豊かな所に、またつられて笑った。
『さ、着きましたよ?・・・ここです』
「ここ?って・・・公園、だけど・・・」
『えぇ、公園です。誰にも邪魔されずにお話するなら、ここがのんびり出来ると思ったんで』
城戸さんに案内されたのは、小高い丘のある・・・少し大きめな公園だった。