第27章 小さな太陽と大きな背中
放課後・・・デート・・・
「放課後デート・・・えぇっ?!放課後デートって!ええっ?!」
ー 東峰・・・今更驚いてんのかよ ー
その後の授業は、何だか落ち着かなくて。
あっという間に・・・放課後になってしまった。
体育館前の、渡り廊下・・・だったよな?
昇降口で靴を履き替え、城戸さんとの約束の場所へと足を向ける。
このまま、進んだら。
バレー部の体育館だ・・・
そう思うと、足も、気も・・・重くなる。
いっそ・・・約束を忘れたフリして・・・いや。
それは人としてダメだろ、オレの方が年上なんだし。
放課後デートって言われたけど、なんとなく・・・誘われた理由は・・・予想がついている。
その重さに、足が止まった。
菅「旭・・・?」
名前を呼ばれ、振り返る。
スガ・・・それに大地も。
菅「もしかして部活?!」
澤「おぉ、やっとその気になってくれたか?」
「あ、いや。そういう訳じゃ・・・」
そういう訳じゃって、言うのも変だけど。
何をどう説明したらいいのか分からずに、そのまま口を閉じた。
菅「あのさ、旭・・・」
『あーっ!東峰先輩もう来てる?!影山が2回も続けてトイレ行くから遅れちゃったじゃん!!もう!』
影「仕方ねぇだろ!なんかブルッと来たんだから!」
『そんなの知らないよ!最初のトイレで全部出し切っときなよ!』
影「うっせぇーな!」
バタバタと足音をさせて、ふたりが走って来る。
ハハッ・・・1年生は元気でいいな。
ってより、あのふたりだから元気に見えるのか?
『東峰先輩、お待たせしてすみません!』
「あ、いいよいいよ。全然待ってないから、謝んないで?」
『でも、お待たせしたのは確かだし・・・影山がトイレ2回も行ったから・・・』
影「お前まだソレ言うのかよ!」
『だって本当じゃん!』
菅「おい、ふたりとも落ち着けって」
影「それは城戸が!」
『だって影山が!』
ホントに、ふたりとも・・・
「賑やかだなぁ・・・」
『なんか・・・騒がしくてすみません、影山が』
影「俺だけかよ!」
「元気があっていいじゃないか、な?」
こんな風に話すのだって、オレは久し振りな気がするし。
澤「俺は、お前も元気な方がいいんだけどね」
「大地・・・」
澤「いつまで燻ってるつもりなんだ?」