第27章 小さな太陽と大きな背中
~東峰side~
ー 東峰~!1年がお前のこと呼んでんぞ~? ー
「あぁ、悪い、いまいく・・・」
また・・・このメンバーか・・・しかも今度は3人で・・・?
「気持ちは、嬉しいんだけど・・・何で一緒に練習したこともないオレが気になるんだ?」
練習どころか、会ったのだって・・・ついこの間じゃないか。
日「あ、旭さんが戻って来ないと、2、3年生が元気ないからで、ぐふぁっ?!」
うわっ、び、びっくりした・・・
影「声デケェよ」
『影山!・・・日向君大丈夫?生きてる・・・?』
日「な、なんとか・・・」
「あっははは・・・面白いなお前ら・・・けど、悪い。オレはねぇ、高いブロック目の前にして、それを打ち抜くイメージみたいなのが・・・全然見えなくなっちゃったんだよ。必ずシャットアウトされるか、それにビビって自滅する自分が、頭ん中をよぎるんだ・・・」
あの日以来、それはずっとで・・・
あの日の事を思い出す度に、何度も、何度も・・・
高い壁に阻まれた向こう側が・・・もう、見えないんだよ・・・
日「い・・・1年のチビにこんなこと言われたら・・・生意気って思うかもですけど・・・」
「思わないよ?・・・なに?」
日「それ、わかります。オレ、背が低くて技術もないから、ブロックに捕まってばっかで。でも今は、コイツのトスがあるから・・・どんな高いブロックでも交わせます」
コイツのトスがあるから・・・?
凄い、信頼関係・・・だな。
日「ブロックがいなくなって、ネットの向こう側が、バァッ・・・っと見えるんです!」
あぁ、その景色・・・ちょっと分かる・・・
日「そんで、いちばん高いトコでボールに手が当たって、ボールの重さがこう・・・手にズシンと来る感じ、大好きです!」
それも、よく知ってる・・・
日「オレ、旭さん羨ましいです。今のオレには、1人でブロックぶち抜くタッパもパワーもないけど・・・旭さんにはそれがある。今までたくさんブロックされたかも知れないけど、それよりもっといっぱいのスパイク決めて来たんですよね?・・・だからみんな、旭さんをエースって呼ぶんだ!」
・・・エースって呼ぶんだ、か。
アイツらは・・・まだ・・・
そう、思ってくれているんだろうか・・・
大地も・・・スガも・・・
それから、西谷も・・・