第27章 小さな太陽と大きな背中
慧「お前ホント、いっつもオレだけそういう態度な」
テーブルに突っ伏す慧太にぃへ、何のこと?と返しながら忍びで近寄る。
桜太にぃとは目が合うものの、私がしぃ~っと指を立てたから、素知らぬ顔して残りのコーヒーを飲んでいる。
慧太にぃの背後まで来ると、驚かせようと一歩前に踏み込んだ。
慧「隙アリ!!!」
『うきゃっ?!なんで分かったの?!?!』
私が驚かす前に脇から抱えられ逆に驚かされる。
慧「詰めが甘いんだよ紡は。テレビついてないんだから丸わかりなんだよ!」
『イヤー!!擽るのやめて!!』
慧「降参するか?どうだ?何でも言うこと聞くか?!」
『するする!降参する!出来る範囲で言うことも聞く!』
慧「ファイナルアンサー?」
『ファ・・・ファイナルアンサー!!』
慧「よーし!じゃあ許してやろう」
フフンっと笑う慧太にぃの足元に、息も絶え絶えになりながらひれ伏した。
『そ、それで、言うことって・・・なに?』
慧「そうだなぁ・・・」
な、なんだろう、この凄い嫌な予感・・・
慧「うっし、決めた!紡、今夜はオレと寝ろ」
『・・・・・・・・・は?そんな事?』
桜「ダメ!絶対!・・・何考えてるんだ慧太は」
慧太にぃの事だから、お風呂で背中流せとか、おかしな髪型のヘアメイクのモデルになれとか、そう言うと思ってたけど・・・
過去に・・・あったし。
『・・・わかった』
桜「紡!ダメだよ、もう高校生だろ?!」
『慧太にぃ、その代わり桜太にぃも一緒にして』
桜「え、俺も?」
慧「は?3人一緒?!狭くね?!」
『慧太にぃのベッド、アホみたいにムダに大きいから大丈夫だよ。キングサイズの、更にロングでしょ?』
慧「いや、まぁそうだけどよ?ってかアホみたいって、桜太のも同じだろ!」
アレなら3人で寝ても超余裕!
だってお父さんとお母さんのも同じサイズだし、私が一緒に寝ても全然何ともなかったしね。
桜「慧太の負けだよ。諦めな?紡、寝る支度が出来たら慧太の部屋に集合ね?」
うん!と大きく頷いて、私はシャワーを浴びて支度をした。
慧太にぃの部屋に行くと、既に桜太にぃもいて、子供の時の様に3人でベッドに入った。
小さい頃を思い出し、何だか懐かしくて・・・暖かくて・・・
二人のホッとする温もりに包まれながら、そのまま眠りについた。
