第24章 孤独と絶望感
いま、どんな顔をしてるの?
ドキドキしてくれていますか?
少しでも、懐かしいと・・・思ってくれていますか?
ほんのちょっとだけ、顔が見たくて。
岩泉先輩の胸に阻まれた視界を開こうと、顔を見上げたくなる。
私がモゾっと動くと岩泉先輩はそれに気付き、視線を逸らした。
岩「こっち、見るな」
そう言って、岩泉先輩は私との視線を逸らしながら、肩に回した腕を更に自分の方へと引き寄せた。
岩「今は。今はこのまま・・・頭ん中、カラにしとけ・・・」
そう言う岩泉先輩の胸の音が、トクトクと伝い響いて来る。
その音に、自分の鼓動が共鳴する。
願わくば・・・この鼓動が岩泉先輩に伝わりませんように・・・
そう、小さく思いながら、私はそっと目を閉じた。