• テキストサイズ

【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第22章 終わりと始まり


そして紡は、自分はマネージャーではないといって、まだ分からないけどと付けたし、それから・・・

気が向いたらプレーするかも・・・でも、それはもうないかな?などと薄く笑った。

「やれよ、バレー。今すぐにじゃなくてもいいから・・・今だから言うけどよ、俺はお前がプレーしてる姿、好きだ・・・」

ズルイ言い方だって、自覚はある。

今までそんな事を紡に言ったこともない。

・・・だけど。

それを伝えられるのは、今しかない・・・そう思った。

『こういう時にそんなこと言うの、反則ですよ・・・ハジメ先輩、ズルイ・・・』

紡は寂しそうに笑い、みるみるうちに大きな瞳に涙を浮かべ始める。

そんな紡の目尻にそっと触れながら、俺は精一杯の穏やかに笑った。

「そうだ。俺はズルイんだ・・・だから俺は今でも、お前が、」

・・・好きだ。

そう、言いかけた時、紡を呼ぶ誰かの声がした・・・

紡は弾けるように声の方を見て、その相手を確認すると、少し困惑した顔を見せた。

『・・・大地さん・・・』

大地さん・・・?

紡の声に、俺も同じ方を見る。

あれは、烏野の主将・・・

確か、澤村・・・とか言ってたな。

その相手は俺達の状況を見て、歩み寄る足を早めた。

/ 1471ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp