第22章 終わりと始まり
「分かってるって!いま入るから!」
はぁぁぁ・・・
朝練での出来事を思い出して、特別盛大なため息を吐く。
あの後、なんとなくその話に触れることなく朝練がおわっちゃったんだけどさ。
紡ちゃんと大地。
昨日あの2人に何があったんだろう。
・・・はぁぁぁぁぁ。
ー 菅原 ー
あ~もぅ~、気になる!
ー 菅原 ー
何でこんなにモヤモヤするんだ?
ー 菅原!! ー
「わっ?!・・・なんだ和泉先生か・・・ 」
和泉「なんだ先生かじゃないだろ。全然授業に集中してないみたいだが、そんなに俺の授業は退屈か?」
「えっ?!あの、いや、あ、あはは・・・」
和泉「全く。バレーボール位、集中して授業も受けてくれよ。じゃ、ついでだから菅原、この問題の解答よろしく」
やばいなぁ・・・
今は英語の授業中だったよな。
和泉先生に目ぇ付けられると厄介だから、サクッと問題解いて誤魔化しちゃおう。
オレは重い腰を上げ、前に出て英文の解答を書き込んでいく。
その間もずっと、紡ちゃんと大地の事が頭の中でチラついていた。