• テキストサイズ

【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第22章 終わりと始まり


~山口side~

オレは今日、朝から落ち着かなかった。

あんまりソワソワしてたから、ツッキーに“ なに山口。トイレなら早く行けば? ”とか、言われちゃうし。

・・・一応、行ったけど。

何で落ち着かないのかは、自分で分かってる。

昨日、城戸さんにいろいろ手当して貰った時にタオル汚しちゃったし、お礼とお詫びとで帰りに寄り道して買い物した。

それを渡したいんだけど・・・

朝練の時は影山がずっと城戸さんと話してたから声かけづらくて渡せなくて。

お昼の時も、ダッシュで城戸さんのクラスまでは・・・行ったんだけど。

お弁当持って影山とどっか行っちゃう後ろ姿を見て、また・・・渡せなくて。

さっきもそう。

体育館来る時に渡せば!って思ってたのに、影山と歩いてたし。

よく考えたら、城戸さんと影山は同じクラスなんだからオレとツッキーみたいに一緒に体育館来るのは当たり前じゃん。

っていうか、何でいつも影山といるんだ?

朝も、昼も、放課後も。

・・・もしかして、付き合ってる、とか?

だから、期間限定とか言ってたけどマネージャーやってる、とか?

そう・・・なのかな・・・?

菅「よぅし、じゃあ今から休憩すんべー!時間は10分なー!」

菅原さんの声で、清水先輩と城戸さんがスクイズを配り始める。

ツッキー・・・は、1人で外に出ちゃったか。

『はい、山口君お待たせ』

「あ、ありがとう」

目の前に差し出されたスクイズを受け取り、とりあえず飲む。

『昨日はありがとう。山口君が教えてくれたから、月島君のはレモン水入れてみたの』

「あはは、お役に立ててよかったよ。でも、オレが教えたのは内緒ね?」

オレがコッソリ言うと、城戸さんはニコニコして頷いた。

『それより山口君、練習混ざっちゃってるけどケガは平気なの?』

テーピングも何もしてないオレの手を見て、城戸さんが聞いてくる。

「全く平気って訳じゃないけど、昨日帰ってから近くの病院行った。レントゲンも撮った。・・・打撲だって。あんなに手当してくれたのに、なんかゴメン」

これで骨折してたとかだったら応急手当したかいもあるのかもだけど・・・

『あのね、山口君。応急手当にたくさんも少しもないよ?一番最悪な事態を考えて、応急手当を全力でやるんだから。だから、打撲で済んでよかったんだよ?』








/ 1471ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp