第12章 超絶?!秘密の特訓開始!
『そういえば、慧太にぃどこ行ったの?』
サラダを盛り付けながら聞くと、桜太にぃは笑いだしウッドデッキを指さした。
桜「慧太は外で伸びてるよ。運動不足って言ってたけど、あれは本当だったんだね」
『えぇ~、桜太にぃは全然平気そうなのに?』
桜「俺は慧太と違って、自発的に体を動かしてるからね。病院務めなのに軟弱で病弱だと、困るでしょ?」
確かに~と笑いながら答え、盛り付け終わった物から順にテーブルへと運ぶ。
後はカレーよそるだけだから、慧太に声掛けてきてと言われ、私はウッドデッキへ出ると、そこには咥え煙草でベンチにうつ伏せになる慧太にぃがいた。
『ちょっと慧太にぃ!ご飯準備できたから入ってきて。それから、そんなダラダラしないでよ。桜太にぃは全然元気だよ!』
慧「うっせ。桜太とオレは作りが違うんだよ」
『早くね!』
それだけ言って窓を閉め、私も席に着いた。
すぐに慧太にぃも席につき、みんなで« いただきます »をして食べ始める。
桜「たくさんあるから、遠慮しないでお替りしてね?」
桜太にぃがそう言ってる間に、影山と日向君はあっという間にカレーを食べ終えてしまう。
私はそれを見て笑いながら席を立ち、2人にお替りを持ってきてあげた。
結果、2人は3回ずつお替りをし、桜太にぃが大量に作った食事も気持ちいいくらいにカラになった。
食事の後、ひと息ついていると桜太にぃが時計を見た。
桜「こんな時間か・・・影山君は確か、割と近所だったよね?確か日向君はひと山超えるとか?家に着くまでどれくらいの時間?」
桜太にぃが聞くと、日向君がおおよその時間を言い、日向君と影山の家の電話番号を聞いていた。
慧「男子高校生っつっても、まだ未成年だからな。一応大人が連絡しとかないと。ましてや女子の家に来てんだしな」
そういう事かと思い、桜太にぃを見た。
桜「もしもし、烏野高校1年の城戸と言いますが日向さんのお宅ですか?あ、お母さんかお父さんいるかな?」
桜太にぃの対応に、電話の相手は誰なんだろう?と日向君を見ると、妹が電話に出たのかも?と言った。
日向君、妹がいるんだ?
いいなぁ、妹。
私は末っ子だから、下に弟妹がいる友達がいつも羨ましくなってしまう。
可愛いだろうなぁ。
お姉ちゃん、とか呼ばれたら、もう、どうしよう!