• テキストサイズ

【 ハイキュー !!】~空のカタチ~

第10章 烏野高校男子バレー部


日「スゲェ!城戸さんカッコイイ!!」

菅「紡ちゃん・・・ボールはネットにやられたけど、フォームキレイだったよ・・・」

田「そぅッスよね・・・オレはアンタの背後に大地さんの姿が重なって見えたッス!」

『何ですかそれは、失敗したのに褒めないでくださいよ』

私は影山のサーブを受けた場所をさすりながら、じゃ、次は日向君ね?と声をかけて立ち位置を下がる。

すると、菅原先輩が眉間にシワを寄せながらスッと近づいてきた。

菅「紡ちゃん、ちょっと手を見せて」

私は言われるままに両手を差し出す。

菅「あー!やっぱり!真っ赤になってんじゃん!田中~、ちょっと日向の相手頼む~!」

『こんなのどうってことな・・・』

菅「影山~!お前女の子相手に加減とかないワケ~?」

菅原先輩が影山に言うと、影山はスッとこちらを見た。

影「多少はしたッス。でも、それ以上の加減したら、城戸が怒ります」

『菅原先輩、影山の言う通りですよ?女子の試合でも、多分あれくらいのは飛んできます。それに、影山が本気で打って来たら私の腕もげちゃうんで』

笑いながら言うと、菅原先輩は諦めたのか救急箱から冷却スプレーを取り出し腕にかける。

菅「紡ちゃんはそう言うけどさ、やっぱ男子と女子じゃ力の差は大きいからさ。ま、程々にってとこで」

冷却スプレーで応急処置が終わると、菅原先輩はまた日向君にボールを上げに行った。

私は今いる場所から日向君の様子を見ては、

『腰落として!』

『ヒザも使って!』

『脇開かない!』

『腕だけでボールを運ばない!』

なんていう風に、その都度声をかけながら練習のお手伝いをしていた。

そんな朝の秘密特訓の時間はあっという間で、バタバタと体育館を使った痕跡を消してから私達1年組は体育館を後にした。


/ 1471ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp