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人魚姫ストラテジー【HxH】【裏】

第2章 豪邸と少女


ふと色々考えたが、まずはその頑丈なまでに鎖を巻かれた扉を開けることにした。
念のかかっている鎖だ。
クロロ自身の力ではどうにもできない。一目瞭然でわかった。
「ウボォー、2階にいるのだが、少々手こずっていてな。」
「へえ、団長さんがかい?」
「エントランスホールを上ってすぐの扉、そこをまっすぐだ。」
簡単に場所を説明するとすぐに電話を切った。
と、同時に背後から大きな足音が聞こえた。
「なんだ、死んでるじゃねえか。」
「こっちだ、頼んだぞ。」
クロロの指を追うと、何かを必死に守る鎖と扉に目が行った。
ズドーーン
という大きな音を立てて、扉は前に倒れた。
鎖はただの鎖に戻っていた。
真っ暗な部屋を見渡す。
暗闇に慣れた目だと、ほぼ照明がある状態で見えるようなものだ。
天蓋付きベッド、格子が張られた窓、上品さと下品さを併せ持った装飾の壁紙、
部屋の中央には、少女が力なく座っていた。
------こいつだ。
床にある巨大なクッションの上に、足を折りたたんで横に流し、上品な目で扉を開けた本人たちを睨みつけた。
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