第7章 満月の夜と少女 裏
彼女の痛みを考えたら全く軽い物なのだろうが、自分も早くいっそ奥まで行ってしまいたいという衝動に駆られる。
「大丈夫か…?ちゃんと息しろ、ほら。吸って。」
すうっと息を吸う音が聞こえた。俺が吐けと促すと、そのまま少しずつ息を吐いた。
少し力が抜けたのだろうか、自身の痛みがゆるくなった。
目をぎゅっと瞑り、早く終わらせてほしいという表情だった。
少し寂しいが、しばらくはこんな調子なのだろう、と諦めがついた。
少しずつ奥へ進んで、呼吸を整えさせ、奥に侵入していく。細かく段取りを分けてようやくおさまった。
ルルの目からは涙がぼろぼろと流れ、痛そうに小さく呼吸をしていたが、ほとんど息を止めている状態だった。
「悪い、すぐ、終わらせるから…。」
俺も限界だった。ルルをもっと労わることの出来ない自分に舌打ちして、ゆるゆると律動を開始する。
ぐちゅぐちゅと水音はするが、彼女は呻き声もあげることが出来ず、呼吸を少しずつしながらずっと耐えていてくれた。
拒むこともせず、快楽も受け入れることが出来ず、じっとシーツにしがみつきながら痛みに耐えていてくれた。
何故かその姿無性に嬉しくて、ただ名前を呼んで腰を動かした。
鼻に付く独特の匂いとそれに混じった僅かな血の匂い、それが、ルルが俺を受け入れてくれている証拠になっている気がして。
こんなに気が急いてしまうセックスをかつてしたことがあっただろうか。
さっき指でさぐったルルの感じる所を何度か擦ったが未だに痛そうにしている彼女は中で少しだけ反応を示した。
痛みが和らぐようにと思ったのだが、角度を変えると入り口が痛いのか、小さく声なしで呻く。
そのまま利き手を割れ目に這わせ、刺激していく。
また少しだけ色っぽい息を吐きだしたのを確認すると、そのまま突き上げる。
「く…ルル…!」
彼女が達したのか、中が痙攣したようにきゅっと締め付けてくる。
中から自身を取り出し、ルルの腹に欲望を吐き出す。